フエキ ミカ
FUEKI Mika
笛木 美佳 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
近代文化研究所 所属教員
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/01 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「遠藤周作「深い河」論-グレアム・グリーン「燃えつきた人間」の受容について」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学近代文化研究所 |
巻・号・頁 | (915),69-81頁 |
概要 | 遠藤周作のグレアム・グリーン作品の受容は、「沈黙」と「権力と栄光」、「深い河」と「情事の終り」が顕著な例として研究されてきている。が、本稿では新たな発見として、「深い河」と「燃えつきた人間」も舞台や登場人物の設定の重なりのみならず、遠藤の信仰の核である〈母なる宗教〉においても、看過できない受容関係が見られることを検証した。その上で、最後の〈不条理〉な死の描き方の違いを通して、遠藤の真摯な願いが浮かび上がることを指摘し、「燃えつきた人間」は「深い河」において味得の作品と位置づけた。 |