フエキ ミカ
FUEKI Mika
笛木 美佳 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
近代文化研究所 所属教員
職種
教授
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発行・発表の年月 | 1994/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「道草」論 ―語り手と健三― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 「昭和女子大学大学院 日本文学紀要」 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学 |
巻・号・頁 | (5),37-49頁 |
概要 | 健三についての語り手の語り口、「~しなければならなかった」の多用、直接介入しての批判に注目し、健三の被害者意識と、責任転嫁していかざるを得ない精神状況とをあぶり出した上で、それが明確な目標を持たぬがゆえの自己中心主義の表れに過ぎぬことを指摘した。そして彼がそれを自覚するきっかけになったのが島田との再会ーそれまで立ち止まらなかった男が立ち止まる、即ち〈道草〉であることを述べた。 |