オガワ ムツミ
OGAWA Mutsumi
小川 睦美 所属
食健康科学部 健康デザイン学科
女性文化研究所 所属教員
現代ビジネス研究所 所属教員
生活機構研究科 生活科学研究専攻
女性健康科学研究所 所属教員
生活機構研究科 生活機構学専攻
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | タケパルプから得たセルロースナノファイバーの安全性評価:微生物を用いる変異原性試験、マウスリンフォーマTK試験、小核試験およびラットへの90日摂取試験 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 紙パルプ技術協会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 75(11),42-57頁 |
著者・共著者 | 下川知子、眞柄謙吾、池田努、林徳子、小川睦美、髙尾哲也、中山榮子 |
概要 | タケのなか でも,モウソウチク( Phyllostachys edulis ) は成長が早く, 循環再利用に適した資源である。食素材への適用も可能 な モウソウチクの利用を目指し, ソーダ 蒸解によって 製造 したタケパルプから酵素・湿式解砕法を用いてセルロースナノファイバー を調製した。 この タケ CNF は, 食品添加物と して認められている微小繊維状セルロースよりもナノ化が進んでおり, 規格への適合を試験した結果,微小繊維状 セルロースの範疇には収まらないことが明らかとなった。そ のため ,微生物を用いる変異原性試験 i n vitro マウスリンフォーマ T K ( チミジンキナーゼ ) 試験および チャイニーズハムスター 肺由来細胞(CHL/IU) を用いた i n vitro 小核試験 を実施し, このタケ CNF に変異原性のないことを確認した。さらに, 1wt% のタケ CNF 懸濁液を用いて, ラットに対する 90 日 間の反復経口投与 毒性試験を実施し, 長期摂取可能であることを確認した。 9 0 日間の 投与期間を通じて,いずれの投与群においても死亡例は認められず,一般状態, 尿検査および眼 科学検査において被験物質投与による影響は認められなかった。また, 投与期間終了後に実施 した 血液学的検査,血液生化学的検査,器官重量測定, 剖検および病理組織学的検査においても, 被験物質投与による影響は認められなかった。雌雄共にいずれの投与群においても被験物質 投与
による毒性は認められなかったことから, 本試験条件下における無毒性量 (NOAEL) は,雌雄共に 200mg/kg/day 以上と判断した。 |