タナカ ナオコ
TANAKA Naoko
田中 奈緒子 所属
人間社会学部 心理学科
生活心理研究所 所属教員
生活機構研究科 心理学専攻
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/04 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 医療観察申し立て対象者225例の特性と処遇決定の現状 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 臨床精神医学 |
出版社・発行元 | 国際医書出版 |
巻・号・頁 | 37(4),415-423頁 |
著者・共著者 | ◎和田久美子 、田中奈緒子、中屋淑、森澤陽子、高田裕光、大澤達哉 |
概要 | 筆者らは,法務省の協力のもと,平成17年7月から平成18年5月31日の間に,医療観察法に基づく審判によって処遇が決定された対象者225例について,その実態と本法の運用状況を明らかにする目的で,当初審判の決定書,生活環境調査結果報告書,治療必要性鑑定書を入手し,解析を行った。対象者の内訳をみると,男性が160例で,対象行為時無職が76.9%,精神科治療歴がない事例が22.2%であった。対象行為別にみる傷害が37.9%,次いで殺人が27.2%であった。診断別にみるとF2が71.9%と最も多かった。決定内容をみると,入院決定が下されたものは53.8%,通院決定が26.7%,不処遇が15.6%であった。対象行為別にみると,より重大な対象行為を行った者に対しては入院決定が下される傾向が認められた。本研究の結果を踏まえ,対象行為や診断による対象者の選別など,処遇決定のあり方について若干の考察を加えた。 |