タカオ テツヤ    TAKAO Tetsuya
   高尾 哲也
   所属
食健康科学部 食安全マネジメント学科
 
生活機構研究科 生活科学研究専攻
 
国際文化研究所 所属教員
 
生活機構研究科 生活機構学専攻
 
女性健康科学研究所 所属教員
 
現代ビジネス研究所 所属教員
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/11
形態種別 その他
標題 冠動脈疾患患者における食肉類の摂取と血中アミノ酸・脂肪酸組成, 動脈硬化惹起性リポ蛋白質および血栓因子との関連に関する研究
執筆形態 共著
掲載誌名 平成26年度食肉に関する助成研究成果報告書
掲載区分国内
出版社・発行元 公益財団法人伊藤記念財団
巻・号・頁 33,90-96頁
担当範囲 共同研究につき抽出不能
著者・共著者 木庭新治、横田裕哉、小林洋一、高尾哲也、中嶋克行、高田明和
概要 急性冠症候群(ACS)患者と健康男性の食事内容および血中脂肪酸濃度,アミノ酸濃度を比較した。ACS患者では,総摂取エネルギー量は同等であったが,脂肪および炭水化物摂取量が多かった。脂肪酸組成では,DHLAは同等であったが,AA,EPAとDHAはACS男性で健康男性に比し有意に低値であった。アミノ酸濃度では,男女ともACS患者で,必須アミノ酸濃度,ヒスチジン,トリプトファン,リジンが有意に低値であった。フェニールアラニンはACS女性で有意に高値であった。非必須アミノ酸濃度は同等であったが,ACS患者で男女ともグルタミン酸が有意に高値で,アスパラギン,グルタミン,アルギニンが有意に低値であった。DHQLの分析により,ヒスチジンは脂肪摂取量および炭水化物摂取量と有意な負相関を,トリプトファン濃度は,脂肪摂取量,動物性油脂,動物性蛋白および推定摂取トリプトファン濃度と有意な負相関を示した。AAは総脂肪酸量,不飽和脂肪酸量,特にn‐6系不飽和脂肪酸量と有意な正相関を示した。EPAとDHAは魚介類,海藻類およびn‐3系脂肪酸の推定摂取量と有意な正相関を示した。以上より,ACS患者で魚介類を主体とした食事が不足している可能性が示唆された。ACS発症前または発症時に,アミノ酸代謝が障害され,動脈硬化惹起性リポ蛋白に影響を及ぼすことが示唆された。食事内容の調査を継続し,さらなる検証が必要である。