カワハタ ユミ
KAWAHATA Yumi
川畑 由美 所属
国際学部 国際学科
女性文化研究所 所属教員
文学研究科 英米文学専攻 博士前期課程
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/12 |
形態種別 | 単行本 |
標題 | 『文学・労働・アメリカ』 |
執筆形態 | 共著 |
出版社・発行元 | 南雲堂フェニックス |
著者・共著者 | 福士 久夫、村山 淳彦、三石 庸子、山下 昇、小古間 甚一、川畑由美 |
概要 | (全体概要)
執筆者は10年にわたり定期的に研究会を開催して、アメリカ文学のみならず労働関係の文献研究を行ってきた。その結実である本書では、執筆者が労働という視点からアメリカ文学を論じている。昨年執筆した論文を平成22年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)によって出版したものである。(担当部分概要)102頁~118頁 論文名:『ディアンサがやったこと』ーシャーロット・パーキンズ・ギルマンによる家事労働の社会化 『黄色い壁紙』の作者として知られているギルマンが著した『ディアンサがやったこと』はこれまで国内外でほとんど論じられていなかった。マティリアル・フェミニストの系譜を受け継いだギルマンは二〇世紀という新しい時代における家事の在り方を批判的に検討した結果、家庭が構築される場としての家の建築様式と構造に着目した。また、家事を外注化して女性の労働形態を変えるなど、当時としては革新的な労働観を提示した。本稿では『ディアンサがやっこと』に内在しているギルマンの労働観を分析し、彼女の理想主義的な労働観とその限界について考察した。 |