カラスダニ トモコ
KARASUDANI Tomoko
烏谷 知子 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
近代文化研究所 所属教員
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
職種
教授
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発行・発表の年月 | 1986/01 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 大御葬歌「なづきの田の」 の一考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学近代文化研究所 |
巻・号・頁 | (533号),9-20頁 |
概要 | 9頁~20頁 記の倭建命の大御葬歌の第一首目の歌謡(第三四番)は、「はひもとほろふ」の用例からもとは男女の恋の姿態表現と思われ、恋歌が歌の歌われた場や状況によって匍匐礼の表現と認識され、意味が転用されたと考えられる。八尋白智鳥(穀霊の化身・死者の魂)と化した命の天へ飛び立つ起点がなづき田であること、「なづき」の語が水と深い関係を有すること、この歌謡に含まれる「田」・水・「稲幹」・「葡ひ廻ろふ」という語句が、穀霊の体現者と考えられた天皇の大嘗祭を連想させ、穀霊の死と復活を説く農耕祭式の死の要素が強調された為に、原義の恋歌が大御葬歌に昇華したことを考察した。 |