カラスダニ トモコ    KARASUDANI Tomoko
   烏谷 知子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
 
近代文化研究所 所属教員
 
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/01
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 古事記の言-「言向」「言挙」への展開-
執筆形態 単著
掲載誌名 学苑
巻・号・頁 (843),17頁
概要 古事記における「言」の展開は、天照大御神の成長の過程と関わっている。天照の「命以」「言依」の資格の獲得は、「言向」に続き、上巻から中巻の神武天皇の東征、倭建命の西征東征という大和朝廷の版図拡大に続いて行く。そこには、霊剣の加護による統一の構想が付加されている。倭建が草那藝剱を身から離し、「言挙」をすることによって古事記の「言向」の物語は幕をおろす。古事記の「言」は神話と大和平定がなされた景行朝までの長い時代にわたる物語の時空を結ぶ媒体として機能していることを考察した。