カラスダニ トモコ    KARASUDANI Tomoko
   烏谷 知子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻　博士前期課程
 
近代文化研究所 所属教員
 
文学研究科 文学言語学専攻　博士後期課程
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/06
形態種別 単行本
標題 上代文学の伝承と表現
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 おうふう
総ページ数 638
概要 第一部　古事記神話・説話の表現として、黄泉国訪問神話、天照大御神、須佐之男命、木花之佐久夜毘売、沙本毘売、倭建命、息長帯比売命と品陀和気命、石之日売大后、雄略天皇など古事記の神話伝承や、古事記に描かれた古代人の死生観と葬送儀礼の問題を論じた。第二部　説話と歌謡として、箸墓伝承や影媛歌謡などの問題を論じた。第三部は天武・持統朝の思想と表現とし、天武天皇挽歌と柿本人麻呂の殯宮挽歌の問題を論じた。古事記は天武・持統朝の変革の時代思潮を受け、五行思想・道教思想を取り入れ、天照大御神信仰や日の御子思想の成立と相まって、漢籍を受容しながら日本独自の思想を記述する表現を模索し、文学として昇華させた作品といえよう。