カラスダニ トモコ    KARASUDANI Tomoko
   烏谷 知子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
 
近代文化研究所 所属教員
 
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
   職種
教授
発行・発表の年月 2003/05
形態種別 単行本
標題 日本歌謡研究大系 上巻 歌謡とは何か
執筆形態 共著
出版社・発行元 和泉書院
巻・号・頁 405-421頁
著者・共著者 志田延義・真鍋昌弘・居駒永幸・馬場光子・飯島一彦・戸村南都子・大久間喜一郎・永池健二・鈴木佐内・長野隆之・小野恭靖・沖本幸子・小川学夫・飯島みほ・宇津木言行・菅野扶美・飯泉健司・森山弘毅・小田和弘・下野敏見・清水真澄・下仲一功・小島裕子・岸正尚・中田幸司・烏谷知子・駒木敏・内藤英人・植木朝子・愛敬浩一・伊藤高広
概要 著書全体の概要
日本歌謡学会の編集による。歌謡を発生・心・言葉・伝承・領域の面から多視的に論じ、歌謡の生態や様式の考察・解読を通して、歌謡に関わる問題を総合的に捉えようとした研究論文集である。
担当部分の概要「古代道行詞章-影媛歌謡を中心に-」405頁~421頁 日本書紀第94番の影媛歌謡について、物語の主人公影媛と鮪が共に水界に関わりが深いこと、歌謡に列挙された地名、布留・高橋・大宅・春日・小佐保が相聞歌的発想と境界性をもち、上代の死と復活思想を纏綿させる「あはれ」のもつ抒情性と結びつくことを述べた。そして古代道行表現は政治的要素を持ち、支配と服従が語られる時に巡行と神婚を伴う。この要素が変容して表されたのが影媛歌謡である。