キムラ アヤノ    KIMURA Ayano
   木村 あやの
   所属
人間社会学部 心理学科
 
生活心理研究所 所属教員
 
生活機構研究科 心理学専攻
   職種
准教授
発表年月日 2016/08/29
発表テーマ Identifying information processing strategies during the picture completion test from eye tracking data.
発表学会名 Europian conference on visual perception 2016
学会区分 国際学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 Barcelona
発表者・共同発表者 松永しのぶ、松野隆則
概要 絵画完成検査(Picture Completion Test;PCT)は、絵の中で欠けている重要な部分を指摘する視空間認知の課題であり、ビネー式やウェクスラー式の知能検査に下位検査として含まれている。PCTの遂行には長期記憶、知識、推論など様々な能力が関与していると考えられているが、PCT遂行の認知処理プロセスについてはこれまであまり検討されてこなかった。本研究では、われわれが独自に作成したPCTを20名の成人(平均年齢21.61歳; SD=1.62)に実施し、課題遂行時の視線行動を分析した。欠所を含む重要関心領域(critical area of interest: CAOI)への注視パターンが課題のパフォーマンスを説明し得るかについてPCTの仮定された視覚情報処理のサブタイプとの関連で検討した。多くの図版において、CAOIへの相対的な注視の度合いが、課題の成功した遂行と結びついていた。また、CAOIへの平均初発注視時間(mean first fixation time)と各図版の困難度を指標として、情報処理方略の違いが判別可能であることが示唆された。