コニシ カナエ
KONISHI Kanae
小西 香苗 所属
食健康科学部 管理栄養学科
女性健康科学研究所 所属教員
生活機構研究科 生活科学研究専攻
職種
准教授
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発表年月日 | 2021/01/27 |
発表テーマ | 妊娠中の鉄剤処方と妊娠前体格との関連 |
発表学会名 | 第31回日本疫学会学術総会 |
主催者 | 日本疫学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | オンライン開催 |
発表者・共同発表者 | 小西香苗 |
概要 | 「本報告の全般担当」
本研究では、妊娠中の栄養素摂取状況を「日本人の食事摂取基準(2020年)」に基基づいて評価すること、さらに、妊娠中の鉄栄養状態の指標として鉄剤処方の有無に注目して、鉄処方の有無別に妊娠中の栄養摂取状況、体格との関連を検討することを目的とした。> 【方法】静岡県内の一産婦人科医院を受診した妊婦250人を対象に、食習慣・生活習慣調査、食事調査(BDHQ)を行った。また、産後1ヶ月健診時に産後調査を行い、医療診療録より妊娠・出産時の身体状況(鉄剤処方の有無含む)についてデータ収集を行った。 【結果】鉄摂取不足は89%の妊婦にみられた。鉄剤処方の有無別に妊娠前体格について検討した結果、妊娠前BMIが22以上群を1とすると、「BMI20以上21未満」群のOR4.61(95%CI:1.86-11.42)、「BMI19以上20未満」群のOR4.41(95%CI:1.77-10.99)と有意にORが高くなっていた。<BR> 【結論】、妊娠前BMIが低いほど妊娠中に鉄剤処方リスクが有意に高く、妊娠前の体格が妊娠中の鉄栄養状態に影響を与えていることが明らかになった。妊娠性貧血予防には妊娠前からの適正体格、適正栄養摂取が重要と考えられた。 |