イハラ トモアキ
IHARA Tomoaki
井原 奉明 所属
国際学部 英語コミュニケーション学科
文学研究科 英米文学専攻 博士前期課程
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
職種
教授
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発表年月日 | 2014/11/15 |
発表テーマ | 複数事態把握とアスペクト盲の問題 |
発表学会名 | 日本科学哲学会第47回大会 |
主催者 | 日本科学哲学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 南山大学、名古屋 |
概要 | 本研究は、同じ状況に対して異なる意味づけ(事態把握)を行う<他者>とどのようにして相互理解をし、共生・共存・連帯の基盤をつくっていくか考察する、という大きな目的を持っている。今回の発表はその初期段階の研究である。
同じ状況に対して複数の意味づけができる(複数事態把握)場合に、その中のたったひとつの意味づけ(事態把握)しかできない者をウィトゲンシュタインに倣ってアスペクト盲と呼ぶことにする。アスペクト盲は何ができないのか、アスペクト盲は例外的なのか、について今回は論じた。アスペクト盲は、アスペクトというものが同じ状況の複数の<見え方>であることがわからず、複数のアスペクトを同じひとつのものやことに結び付けることができないこと、<見え方>の変化がわからないこと、順次性のある認知の場合、最初の<見え方>しか把握できないことを主張した。また、複数のアスペクトがある状況で他の<見え方>へ変化させることができない人たち(『探求』の数列の例:1002,1004,1006と続けるか、1004,1008,1012と続けるか)はアスペクト盲と呼べるのであり、決して例外的でない、とも主張した。 |