フクダ ジュンコ
FUKUDA Junko
福田 淳子 所属
人間社会学部 現代教養学科
近代文化研究所 所属教員
生活機構研究科 福祉社会研究専攻
職種
教授
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発表年月日 | 2020/11/28 |
発表テーマ | 《特集》代作と近代文学――「作者」をめぐるポリティクス 「川端康成の小説作法」 |
発表学会名 | 日本近代文学会 11月例会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 川端康成の代作について公に言及されるようになったのは中里恒子の少女小説問題が新聞報道されてからであり、他にも代作が多く指摘されている。近代文学には「オリジナル」が絶対で、「作者」は「一人」という概念が支配的にあるからこそ「代作」が成立し、非難の対象にされてきた。しかし川端にとって「オリジナル」の認識は曖昧で、そこには独自の小説作法が深く根差していると考えられる。川端は自分の作品であれ他人の作品であれ、手を入れ上書きするという行為を繰り返したが、それは純粋に作品を「作る」行為に過ぎなかった。川端の小説作法について、具体例を挙げながら、アダプテーションとしての発展的検討の可能性があることを述べた。 |