イマイ ミキ    IMAI Miki
   今井 美樹
   所属
人間社会学部 初等教育学科
 
女性文化研究所 所属教員
 
生活機構研究科 人間教育学専攻
 
現代教育研究所 所属教員
   職種
准教授
発表年月日 1999/09/13
発表テーマ 日本調理科学会プロジェクト研究「環境と調理科学」家庭調理環境の変遷−家庭内調理と調理の社会化−(ポスターセッション)
発表学会名 日本調理科学会平成11年度大会(東京家政大学)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 共著者:江原絢子,下村道子,福田靖子,松本美鈴,畑江敬子,大久保洋子
概要 近代以降、西洋近代科学の導入,工業化による社会構造の変化,家族関係の変化にともなって大きく変わってきた家庭内の調理環境の変化を知る目的で,その変化が著しいと考えられる明治,大正期の雑誌,新聞,教科書などに記載された食に関する記事を分析した。      資料としては,明治期の初期の資料として『庖丁鹽梅』を,後期資料として『月刊食道楽』,大正期雑誌として『主婦之友』,『料理の友』,新聞として,明治,大正編年史,教科書として高等女学校家事教科書および割烹教科書などを用いた。 資料の記事を①調理上の工夫からみた調理環境の変化,②家庭の保存・加工からみた環境の変化,③主婦の家庭での仕事内容からみた環境の変化,④外食店の発展からみた食環境の変化,⑤加工食品の発展からみた環境の変化などに分類して,それぞれの資料の特徴とその変化について考察した。いずれの項でも,比較的早い時期から西洋近代科学の知識を取り入れようとする積極的な動きがみられたが,日常生活にそれらが具体的に取り入れられるようになるのは,少なくとも大正期以降のことと思われる。また,新しい加工食品が市販されるに伴い,その取り扱い上の問題や粗悪品などの問題がおこり,食に関する新たな環境が形成されていく様子がうかがえた。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)