アサダ ユウコ
ASADA Yuko
浅田 裕子 所属
グローバルビジネス学部 ビジネスデザイン学科
現代ビジネス研究所 所属教員
職種
准教授
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発表年月日 | 2017/11 |
発表テーマ | 日本手話の列挙浮標 |
発表学会名 | 日本言語学会 第155回大会 |
主催者 | 立命館大学 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 京都 |
発表者・共同発表者 | 浅田裕子 |
概要 | 手話言語では、利き手がサインを表出している間、非利き手のサインが静止した状態で保持され、談話上補助的機能をもつことが知られている。利き手が要素を列挙するときに表出する “List Buoys”(「列挙浮標」と呼ぶ)に関しては、諸言語での研究が進んでいる。本発表では、日本手話(JSL)の観察に基づき、列挙浮標には、先行研究で議論されているような非利き手の指を横に伸ばすタイプ(「標準型」)のみならず、非利き手を縦に向け、指を一本ずつ内向きに折りながら列挙する「内向き型」が存在することを示す。更に、本発表では、標準型・内向き型の二タイプでは、意味的・機能的特性が異なることを明らかにし、これらの統語特性の観察を踏まえ、名詞句を列挙するJSLの列挙浮標は、標準型・内向き型ともに等位接続詞であると提案する。内向き型列挙浮標については、日本語話者にも観察される数を数えるジェスチャーとの関連も議論する。 |