タカオ テツヤ    TAKAO Tetsuya
   高尾 哲也
   所属
食健康科学部 食安全マネジメント学科
 
生活機構研究科 生活科学研究専攻
 
国際文化研究所 所属教員
 
生活機構研究科 生活機構学専攻
 
女性健康科学研究所 所属教員
 
現代ビジネス研究所 所属教員
   職種
教授
発表年月日 2020/10/20
発表テーマ 唾液腺由来細胞A253株のアミノ酸による応答性とhTAS2Rs及びa-Amylaseの発現性について
発表学会名 日本味と匂学会 第54回大会
主催者 日本味と匂学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 榊原 七美, 青木 三恵子, 高尾 恭一, 高尾 哲也
概要 唾液分泌量低下は、食物摂取の障害や栄養失調を引き起こす。唾液腺を刺激により唾液量を増加させることが可能であれば、QOLの改善が可能であると考えた。A253は全25種類のhTAS2Rsを発現し、hT1R3も発現していた。食品に多く含まれるアミノ酸は、多様な呈味性を持っている。そこで本研究では、A253を用いてアミノ酸に対する応答性とhTAS2Rおよびα-Amylaseの発現性を検討した。5x10⁴ 個/wellに播種したA253株を10%FBS、5%CO2を含むMcCoy's 5A培地で37ºCで24時間培養した。細胞応答の測定は蛍光プローブとしてFluo8を用いて行った。試料濃度は閾値に基づき、最大10倍の閾値の濃度勾配の溶液により調製した。
A253はArgをはじめ、Cys等に応答した。A253株を23時間培養した後、システインで刺激された細胞の発現を15分間q-PCRで測定した。hTAS2Rおよびα-Amylaseの発現量は0mMに比べて8.3mMで減少し、濃度依存的に発現を抑制していた。システインはα-Amylaseの発現性を変化させる可能性があると考えられた。以上の様な事から、A253株は応答性を示した呈味成分によって唾液関連遺伝子の発現性が変化すると推察した。本研究は昭和女子大学研究助成金により行われた。